不安ゾンビの日々

さっきツイッターでも書いたけど、今は仙台に移動中。

明日は結婚式で撮影することになっているので、前ノリして会場の下見やら礼服の用意やらをする。

 

ここ最近の日々は正直、あまり元気はつらつとはいかなかった。

まさに編集編集アンド編集、何日も家から一歩も出なかったり、生活リズムがグズグズになって夜から昼まで作業して昼過ぎが就寝時間になったり、まぁひどい生活だった。

 

編集には色んなパターンがあるけど、基本的にはこちらで一旦全部完成させた上で直しがないか確認をしてもらうことが多い。

この、一番最初に確認をしてもらうバージョンのことを「初稿」と呼ぶ。

 

自分は小心者なので、初稿がまだ出来上がっていない映像を1つでも抱えていると不安で胸がモヤモヤする。2つあるとため息が出る。3つ以上あると胃が痛む。

 

素材が壊れたりしていないか、完成までに風邪ひかないか、うまいやり方がどうしても思いつかなくなったりしないか、どこかに恐ろしく手間のかかる所があったりしないか…不安ばかりでどうしようもない。

 

今週やっていたのは、初稿3つに修正3つ。一応締切のピンチはないものの、やはり頭に常に「初稿」がもたげて寝ても覚めても不安なので、寝ても不安なら寝ずにやっちまおうという発想で夜中に作業して日中に気絶するという感じの生活をしばらく送っていた。

よくないフリーランスのお手本だ。

 

トータルの睡眠時間はさほど削ってはいないものの、家から全く出ずに同じ部屋で机と布団を往復しているとなんというか、意識レベルが低くなっていく。あー、とか、うー、とか、ゾンビみたいになっていく。不安に苛まれたゾンビだ。

不安なゾンビが、出前とったりしながら映像編集してる訳だ。自炊する知恵はない。ゾンビなので。

 

昨日までで一応初稿っぽいものは一通り出来上がり、朝日を浴びながら仙台に向かっている今は心がすごく穏やかだ。明日撮影ということは明後日からはまた新たな「初稿」たちが待っているという事だけど、とりあえずそれまでの今この時間は一旦心が休まるという訳だ。

 

もっと余裕の心でものづくりを楽しんでいる人も世にはいるんだろうけど、こればかりは生まれついての性格なのでしょうがない。自分は何かやる度、基本怖がっている。今後もビクビクしたりめんどくさがったりしながらものを作っていくだろう。

 

どんなに不安でも、とりあえず手を動かせば完成しなかった事はないんだから不思議だ。

そういうものなんでしょう、色々と。はい。やっていきましょう。